私の焼き菓子は、私の長い海外生活でホームパーティーやポットラックで友人やその家族達が振る舞ってくれたものを食べ、それがとても美味しかったから『これ美味しい!レシピ下さい。』で集めた家庭の味が多いです。昔から食いしん坊だから美味しいもののレシピのおねだりは得意です。しかも皆んな嬉しそうにレシピを交換してしまう。そんな環境にいたのでレシピは増えました。また、ある時は図書館で勉強していたらふとお料理の本があってその本まで借りて試験勉強の合間のストレス解消にクッキーを焼いたり。美味しかったらレシピノートに書き写すか同じ本を買ってました。
それらのレシピを大切にとっておき、家で実践。また所変われば、バターも卵も変わり、季節のフルーツもその時その場所で手に入る物で作り、たまに少しサワークリーム入れてみたり、小麦粉の量を減らして好きなナッツを砕いたものにしてみたりと自分のアレンジが加わり、自分の焼き菓子になったものばかり。
素朴で素材が良ければ美味しく簡単に焼けてしまうそんな地味だけど噛み締めるたびに、日が経つほど美味くなるバターケーキ系が好きです。
焼きの終わり頃からバターのいい匂いがしてくると『あー、なんて幸せなんだろう』と毎回思ってしまいます。嫌なこともこの瞬間には消えてしまう。
幸いお店の周辺にはヨーロッパや北米の素朴なお菓子を売る店がなく、物珍しくお店のショーケースをのぞいて買ってくださるお客様も増えました。きらきら感はほぼ無い素朴で地味だけど一個食べてみよっかと一口食べてみる。そしたら思いの外美味しくて美味しい!と笑顔になる。私がそうだったように私の焼き菓子を食べた人がほっとして笑顔になるそんな素朴なお菓子をずっと焼いていたいと思っています。

